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カメラの修理は故障と思っていても使えるときがあるっちゅー話。

スマホがあってもカメラを持つ人はいるぜ

スマホの画質が上がってカメラは必要ねえって言う人も多いが、今だからこそカメラがいいって人もいっぺーいるってんだ。
故障したって持ってきた人もまだ20代くれえの若い兄ちゃんだったな。デジタルな時代にアナログなカメラがいいっていう気持ちもわかるけどよ、高度になり過ぎて難しくなってきているってのが本音ってとこだな。おいらが触れるとこはイメージセンサー以外の部品。デジタル系カメラの中核になるCCDセンサーやCMOSセンサーが故障した場合はメーカーで修理してもらったほうがいいってことよ。

今回の修理はシャッターが押せねえ

シャッターが押せねえときは電気系が壊れたっちゅー可能性もあるが、レンズやセンサーが壊れてやがる可能性も高いってんだぜ。見た感じシャッター以外は動いていやがるからよ、電気回路とレンズを確認しながら原因を探していくことにしたってことよ。
裏からカバーを外してカメラの内部を確認。水没した形跡もなく、衝撃があったわけじゃあなさそうってんだ。

シャッター付近の電気はテスターで見ていくと通電していて変わらず押せねえ状態が続いてやがるぜ。ホコリやゴミが入って可能性も考えて細かいところを綿棒で拭きながら他の原因を探していくことにしたってわけよ。レンズは表から外すタイプだったから裏を一旦閉じてからレンズを見ていくと、レンズの中に汚れとカビのようなものを見っけた。これが原因の可能性があるっちゅーことで汚れを取り除いていくわけよ。今回のカメラはレンズ二枚で作られているっちゅーことでユニットから二枚とも外して一枚ずつ拭き上げていくようにしたぜ。
レンズを戻すとピント調整の動きが出てきたってんだ!いっぺんシャッターを切ってみると無事に動いたってわけよ。内側の汚れにピントが当たって押せなくなってただけな可能性が高いってことだな。

故障っつうよりメンテナンス不足ってこともあるぜ

デジタルのカメラで気を付けなくてはいけないのが、レンズに映り込んでしまうもんへ勝手にピントが当たって撮影できねえ状態になってやがるとき。大抵その原因がカビだってんだぜ。
レンズの外側にカビが繁殖するのも良くねえけどよ、それを放置しすぎると内部にまでカビが繁殖しちまうってんだ。
一般人では内側のレンズの清掃はできねえから、外だけキレイにしていても内側でどんどん繁殖している可能性があるぜ。カビが出たときは、おいらみてえな修理屋かカメラ屋へ持って行ってクリーニングを頼む必要があるってわけよ。